kodokumeganeの日記

仕事をやめて介護に専念することになった独り者のブログです

何かを選ぶことは何かを捨てること

「何かを選ぶことは何かを捨てること」朝ドラの主人公のおばあちゃんが言っていました。ちょっとだけ胸に刺さりました。3年弱前父親の介護が必要になってきた頃管理職だった私は苦手な上司からのプレッシャーで鬱状態になってしまいました。会社を休職し2ヶ月が経った頃父の状態が悪くなり本格的な介護が必要になったときに私は実家での介護を選択し、仕事を捨てました。休職したまま退職したため同僚への挨拶もせずにフェードアウトしました。まさしく仕事と会社の人間関係をすべて捨てた形です。こうなる前に父を有料老人ホームに入れて仕事を続ける選択肢もありましたが、コロナ禍ということと仕事に対するモチベーションを失っていたことが重なって、結局介護を選択することになりました。世間では介護のために仕事を辞めてはいけないとか周りの助けを借りて仕事を続けるべきと言いますが、介護はそんな甘いもんじゃありません。ケアマネもアドバイスしてくれますが介護を手伝ってくれるわけではありません。介護サービスも夜中の徘徊や排泄の世話まで担ってはくれないのです。ショートステイで一時的に預けたとしても完全に解放されるわけではありません。父はショートステイから帰ってくるたびに肘や膝を擦りむいていたり認知症が酷くなっていました。帰ってきてからの介護がよりしんどくなったのです。一晩中介護して仕事を続けるなんて私にはできませんでした。経済的によっぽどの余裕がない限り安価な特別養護施設に空きが出るまでの間嫌でも自宅で介護するしかないのです。1年半に及ぶ付きっきりの介護を行い父が亡くなった今、仕事を捨てたことを後悔していませんが未だに会社の同僚が夢に出てきます。心の中ではまだ吹っ切れていないのですね。仕方のないことだと思います😊